個人間の金銭貸借について

ＮＯ５です。

結論は簡単です。
【差し上げるつもりなら、どうぞ。】
ですね。

以下、補足説明を踏まえた追加回答です。

●【家の権利書ですが、登記済権利証と書かれた書類が先ほど届きました。これでお金を貸して欲しいというつもりだと思います。この書類には抵当権設定の登記済みという赤い判と根抵当権設定の登記済みという赤い判が推されています。先方は中小企業経営者です。やっぱり断った方が良いですか？

さらに補足です。この200万円を用意できないと家が競売にかけられてしまうと言っていました。ということはどういうことでしょうか？銀行からの借り入れの返済を求められている？そういうことですか？】

⇒おそらく、既に、自宅を担保としてどこかの金融機関か貸金業者か、ヤミ金等から目一杯借りられるだけ借りている、具体的には自宅の時価価値に近い金額（少なくとも数千万円）は融資を受けているということでしょうね。

そして、債権者（融資先）に対し、融資を受けた金額を元利金を揃えて返済できなければ、担保（抵当権）を設定している自宅が競売処分されてしまうということなのでしょう。

だとすれば、答えは明快です。

友人のため200万円を貸すのは構いませんが、おそらくその貸した金は金輪際返済されることなく、帰ってこないでしょう。
これは、いままで金融業務に関わってきたわたくしの経験則上、断言できます。
なので、【その友人に、200万円を差し上げるつもりならどうぞ。】

また、今回【200万円だけ】というよりは、一度金を貸してやると、今後も数か月おきに【あと300万円貸してくれ】とか、【すまんが、あと500万円貸してくれ】などと泣きつかれそうな感じがしますけどねえ～。

これも、わたくしの経験則上、想像がつく話ですけどね。

●ご参考
【登記簿、登記済権利証について】
なお、登記等等の見方として、
【甲区】には、所有者の名が、
【乙区】には、抵当権の設定状況が記載されてることになっております。

したがって、既に抵当権の設定がなされているとすれば、債権者（融資先）と、その融資を受けている金額（抵当権の設定額）もわかるようになっているはずですね。

なので、興味がございましたら、抵当権の設定状況もご覧になられることをお勧めいたします。

友達が家の登記簿を受け取らない時は、弁護士に相談された方がいいですよ。

あなたが知らない内に、友達の借金を背負わされている場合もありますから。

友達には、数千万円の借金があると思います。

大事なのは、何かの書類にサインして友達の保証人になってはいけません。
友達の借金をあなたが返さなければならなくなります。

友達は、それを狙って価値のない家の登記簿を送ってきたのかもしれません。
200万円をあげるのはあなたの勝手ですけれども、家の登記簿は受け取れないと言って友達に直ぐに返してください。

友達の保証人になると、数千万円の借金をあなたが払うことになります。

貸したら最後返ってきません。

家もすでに抵当に入っているなら、担保にならないですし、競売に掛けられるという状態は、借金の返済が滞っているということ。
債務整理をしていないなら、債務整理をしてもらうことが先です。
今ある借金の返済ができない人が、新たに借金を重ねて滞納せずどうやって返すと思いますか？
200万円って借金全額ではなく、滞納分でしょう？

何をすべきというなら、心を鬼にしてお金を貸さないだけです。
お金をあげて自己破産手続き、という大盤振る舞いの方が良いかも知れません。

あなたの知識がこの程度だから、頼みやすいのでしょう。

200万円を銀行などで借りられないのですよ。
この低金利の時に借りられないのです。

つまり、返済能力がないか、すでに様々なところから目一杯借りていて、もうどうしようもない状態なのか、です。

家の権利書ですが、すでに誰かの担保として抵当権が設定されているのではないかと思います。

設定されていれば、返済が滞って、その家を取り上げるということになっても、抵当権の設定者の方が強いので、その家の権利はあなたのものにはなりません。

普通に考えれば、200万円の担保に家を差し出すなど考えられませんからね。

貸すのなら、200万円をプレゼントする気持ちでないとダメです。

いくら借用書があっても、最悪の場合は何の意味もないですから。

金融関係者としてご回答いたしますが、

相手方が【担保として、不動産の権利証を差し出すから】ということまで言っているのであれば、金融機関（銀行、信用金庫、信用組合）や金融関係業者、貸金業者等へ行くように行ってみたらいかがですか。
融資審査は当然ありますが、きちんとした職業についている人なら、フリーローン（資金使途自由）とかでも借りられそうな感じもしますけどね。

仮に、不動産の時価評価、価値が300万円以上あるようであれば、その不動産に第一順位の抵当権を設定することを条件として、融資してもらえる可能性が高いので。
例えば、掛け目70%としても、
通常は300万円×0.7=210万円
ということになりますので。
貸金の保全面では、とりあえず大丈夫ではないかと。

個人間での貸し借りは、踏み倒されることが多く、わたくしとしては到底推奨することはできませんので。

ここでこういう質問しているあなたは、返済が滞った場合どうすることもできないと思うので、その人にそのまま権利証をもって街金へ行くようアドバイスしてあげましょう。

どうしても貸したいのなら、「抵当権設定」と「所有権移転の仮登記」くらいの知識を身に着けてからにしましょう。

家の権利書を差し出すということは、家は既に、抵当に入れてあるので価値がありません。

貸したお金は返ってこない可能性の方が高いです。
自分に返ってこなくてもいいお金だけ、貸すしかないのでは？

それか、お金は持っていないと言って、交友関係が悪くなっても我慢するかです。
友達は最悪、破産宣告できますから、破産宣告した後で、生活の支援をすることは可能です。

借用書を書いて貰えば良いです。

双方の住所、氏名、生年月日、電話番号など
貸す金額。利息を取るなら利率など。返済方法。返済期限。
違約時の取り決めごとなど。気になることをお互い書けば良いのでは？
返済期限を定めないと無期限となりますが、これは気が向いた時に期限を設定できる爆弾みたいなものなので信頼関係からもお勧めしません。
必要なら連帯保証人を求めても良いです。

金銭消費貸借契約書を交わしておくことをお勧めします。